皆さん、こんにちは。
日本病院経営支援機構理事長の豊岡です。
2026年度(令和8年度)病院経営者育成塾・放射線科技師長育成塾へようこそ。
今年度、全国の病院と企業から、この病院経営者育成塾に、
事務長育成塾に29名、
病院長育成塾に14名、
薬局長育成塾に13名、
そしてこの放射線科技師長育成塾に9名、
合計65名の受講生の皆さんをお迎えすることができ、嬉しく思います。
これから皆さんと一緒に病院経営の勉強をしていきます。
1年間の長丁場になりますが、
全研修を通じて「出席率70%以上」をクリアされた方には、
卒業証書をお渡ししています。
何よりも皆さんご自身の為、
そして皆さんをこの研修会に送り出してくださった病院の期待に応える為にも、
どうか頑張ってついてきてください。
さて、今日からスタートする2026年度放射線科技師長育成塾は、受講生の皆さんに、
「病院経営を理解して、病院経営・職場運用の知識・スキル等を修得した、病院経営に参画出来る放射線科技師長」
になっていっていただくための研修会です。
勿論、皆さんがそういう
「そうあって欲しいと病院から期待されている放射線科技師長」
になっていかれるための研修は、1年間の研修でマスターできるような簡単なものではなく、
皆さんは、この放射線科技師長育成塾での研修を終えた後も、夫々の立場で、
現実の病院経営や職場運営の課題・問題点と向き合い、経験を積みながら、
精進していかれる必要があります。
その意味で、この放射線科技師長育成塾での研修は、
皆さんが「病院でのあるべき放射線科技師長」になっていかれるための
ワンステップに過ぎません。
ですから、まず皆さんは、この研修会で、
そのために必要な最低限の「基礎的な知識とスキル」と、
それを、その後の実際の病院経営・運営の中で、活かしていくために必要な、
他病院の、情報交換・相談して、助け合い、励まし合うことのできる「仲間」を作っていってください。
皆さんが今後、そうしたあるべき病院の放射線科技師長になっていかれる上で必要な
(1)「基礎的な知識とスキル」と
(2)「他病院の仲間を作る機会」
を提供するのが、この研修会の最大の目的です。
ところで、事前にオンディマンド配信で皆さんに視聴してきていただいた
「講演1」の動画の中にもありましたように、
私は鉄鋼会社の出身で、2001(平成13)年5月からその経営再建のため、
鉄鋼会社傘下の川崎市の企業立病院(400床)に派遣されました。
悪戦苦闘の末、
4年間で年間5億円の赤字を1億円の黒字に転換することに成功したのですが、
その時、「病院の経営再建は大変だが、非常な充実感と達成感があり、自分の天職」
と感じたことから、その後、鉄鋼会社から病院外への異動内示があったのを契機に、
「病院の経営再建を請け負うプロの事務局長」として脱サラし、
以後、公私3病院を経営再建・改善して歩きました。
その過程で私は、「病院の健全かつ永続的な経営を実現していくためには、
1人、たまたま優秀な事務長や院長がいて頑張るというのではだめで、
病院経営に必要な知識やスキルを修得して病院経営をともにしてくれる
各職種の病院経営幹部職員の存在とその組織的継続的な教育・育成が不可欠」と痛感しました。
しかし、その教育・育成を単独の病院で実施することは困難です。
またそれをやってくれる教育機関も今の日本にはありません。
そこで「それなら自分でやろう」と、2019(令和元)年10月に、
一般社団法人・日本病院経営支援機構を立上げ、
「病院経営者育成塾」を開講して、
各職種の病院経営幹部職員の教育・育成に乗り出しました。
今ではこの放射線科技師長育成塾以下、複数の育成塾を運営して、
それぞれの各職種の病院経営幹部職員の教育・育成に当たっています。
今年で2回目になるこの「放射線科技師長育成塾」研修会では、
「抽象論や理屈ではなく、実践的具体的な方法論を、
その成功例を示して教えることによって『病院経営に参画出来る放射線科技師長』を育成すること」
をその目的とし、「全国各地の色々な病院から、受講生を集めて集合教育を実施すること」
にしておりますが、そのことが結果として、
(1)「受講生同士の切磋琢磨と触発を促し、受講生を大きく成長させる」とともに
(2)「研修会終了後も付き合っていける他病院の仲間作りの機会になる」
と考えております。
なお、この放射線科技師長育成塾で、これから皆さんにお教えする内容は、
各講師がこれまでその実務で実践してきた中から得られた貴重な経験則的なものですが、
しかしその一方で、当然のことですが、絶対的普遍的なものではありません。
病院や職場の抱える問題点・課題は、個々の病院・職場ごとに1つ1つ異なっていますし、
先のコロナ禍のように、病院を取り巻く環境は不断に変化していきます。
従って、放射線科技師長育成塾の研修会で皆さんが得たものが即、
また未来永劫、皆さんの役に立つわけではありません。
この放射線科技師長育成塾の研修会で得たものをベースに、
自らの足を使って、医療現場での問題点を自分の目と耳で直接確かめ、
夫々の病院・職場のその時々の課題に合わせて、解決に寄与できるよう、
創意工夫適用できてこそ、病院経営・運営の実際の役に立つのです。
そして、そうできるかどうかは、これからの皆さんの精進にかかっています。
それを皆さんはこの放射線科技師長育成塾の研修会で得た知識とスキル、
そして共に学んだ受講生の仲間と一緒に追求していってください。
また、当、日本病院経営支援機構では、そうした毎月の定例研修会とは別個に、
その番外編として、育成塾の受講生とその派遣元病院関係者を主な対象にした
「オンラインセミナー」を開催しております。
この「オンラインセミナー」は、
(1)その時々の状況に合った旬のテーマを設定して
(2)そのテーマにあった「その道のプロ」の方に講師として登壇願って講演願う
(3)事例発表会を
(4)オンラインで毎月実施している
もので、コロナ禍の2021(R3)年7月にスタートしてから
2026(R8)年4月の前回セミナーまで、4年半、63回を数えます。
ちなみに2026(R8)年度上期では、
5月19日(火)に「市立秋田総合病院でのセル看護導入成功例」、
7月21日(火)に「病院薬剤師が必ず算定すべき診療報酬」、
8月18日(火)に「公立甲賀病院における電子処方箋100%化実施事例」
9月15日(火)に「病院薬剤部門の現在の3大課題。薬剤師確保(レジデント制)・
薬剤業務向上加算取得・地域フォーミュラリーへの岡山市立市民病院の取り組み・成功事例」
の夫々のテーマでのセミナー開催を予定しています。
各セミナー開催の至近時期になりましたらメール等でご案内申し上げます。
また今年度育成塾受講生とその派遣元病院の関係者は、無料で視聴できますので、
ご興味のあるテーマがありましたら、奮ってご参加ください。
更に、育成塾の受講生・その派遣元病院からの相談に、
何でも応じるWebでの「無料個別相談会」を毎月1回(各相談者1時間)開設しており、
その相談内容に合わせて私や講師が対応しています。
またその延長として、受講生や病院の希望に応じて、
その病院を訪問してその病院の経営分析を実施して経営再建・改善の処方箋を作成する
「無料病院訪問・経営分析」も実施しています。
(1)その病院でニーズがあり、
(2)そのための日程調整等をしていただければ、
(3)私や講師が直接訪問して、
(4)病院幹部の方への個別ヒヤリング等を行い、
(5)また必要なデータ等を収集分析して、
(6)その病院の問題点課題の明確化とその対策を提示する
「経営分析・経営改善提案報告書」の作成・提出をすることまで
当育成塾のサービスとして無料で対応しています。
従いまして、2026年度育成塾に参加された受講生の病院の中で
その経営・運営でお悩みの病院がございましたら、
その病院だけで悩まないで、お気軽に私にご相談ください。
この無料個別相談会と無料病院訪問・経営分析は、
当「日本病院経営支援機構」のHPに「無料相談」の項目を設けて、
その内容や申し込み手続き等について説明しています。
ご希望の方は、その手続きに従い、
ご遠慮なく事務局宛メール等でお申し込みください。
さて今日の放射線科技師長育成塾「各論1」研修会では
「意識の変革」をテーマとして取り上げます。
そのため、受講生の皆様には、
「講演1」の「病院の常識イコール世間の非常識」
「講演2」の「診療放射線技師の現状と未来に向けて」
「講演3」の「新しいアイデアを集め、実用化に向けた取り組み(病院の直面する課題)
の3つの講演を、オンディマンド配信で事前に視聴してきていただいています。
そのうち、「講演1」の内容は、
20数年前に私が企業立病院に派遣されて初めて病院経営再建に取り組んだ時、
実際にあったこと、経験したことがベースになっています。
この講演は各育成塾の冒頭の研修会で行っていますが、
受講生の方に非常に好評です。
ただ、これまでの研修会では、
私から事前にレジュメ等で提示した何点かの課題に沿って、
グループ毎に受講生同士でディスカッションを行った後、
各グループの受講生代表の方がそれをまとめて発表し、
それに講師である私が講評するという形で研修を行っていました。
それに対して今回の私の研修では、
受講生同士のグループディスカション方式から、
受講生の皆さんと講師の私で直接ディスカションする方式に切り替え、
課題についても敢えて私の方から事前に出すことはせず、
講演を聴いた受講生の皆さんに課題を感じ取っていただき、
その上で、質問や意見を受講生の皆さんから私にしていただいて、
私がそれに1つ1つ回答するというやりかたにしています。
これは私が6年前に
東京医科歯科大学(今の東京科学大学)大学院の医療管理政策学MBAコースで
講師を務めた時に導入したやり方です。
受講生同士のディスカションではなく、
講師と受講生の直接のディスカションに重きをおき、
そのため、あらかじめ講師が課題を設定するのではなく、
受講生が講演を聴いて思いつくまま考えるまま、
講師に自由に質問や意見をぶつけ、講師が個々にそれに応えるというやり方で、
その時の大学院の受講生の評判も上々だったように思います。
そのため、その後、私が各地の大学院で担当する講義では、
今もこのやり方を踏襲しており、
今回のこの研修でもやってみることにしたものです。
私と受講生の皆さんとの直接のディスカッションから
どのような質疑が飛び出し、
どう話が展開していくのか今から楽しみです。
さて、少し挨拶が長くなりました。
それでは今からご一緒に
2026年(令和8年)度「放射線科技師長育成塾」研修会を始めましょう。
これから1年間よろしくお願いします。

