皆さん、こんにちは。
2026年度(令和8年度)事務長育成塾へようこそ。
塾長の豊岡です。
今年度、全国の病院と企業から、この事務長育成塾に、事務職23名・医師職4名・
看護師2名の合計29名の受講生の皆さんをお迎えすることができ、嬉しく思います。
これから皆さんと一緒に病院経営の勉強をしていきます。
1年間の長丁場になりますが、全研修を通じて「出席率70%以上」をクリアされた方には、
卒業証書をお渡ししています。
何よりも皆さんご自身の為、そして皆さんをこの研修会に送り出してくださった
病院と企業の期待に応える為にも、どうか頑張ってついてきてください。
さて、今日からスタートする2026年度事務長育成塾は、受講生の皆さんに、
「病院経営・職場運用の知識・スキル等を修得した病院経営の出来る病院経営幹部職員」
になっていっていただくための研修会です。
勿論、皆さんがそういう「病院としてのあるべき病院経営幹部職員」
になっていかれるための研修は、1年間の研修会でマスターできるような簡単なものではなく、
皆さんは、この事務長育成塾での1年間の研修を終えた後も、夫々の立場で、
現実の病院経営・運営の課題・問題点と向き合い、経験を積みながら、
精進していかれる必要があります。
その意味で、この事務長育成塾の研修会は、
皆さんが「病院としてのあるべき病院経営幹部職員」
になっていかれるためのワンステップに過ぎません。
ですから、まず皆さんは、この研修会で、
そのために必要な最低限の「基礎的な知識とスキル」と、
それを、その後の実際の病院経営・運営の中で、活かしていくために必要な、
他病院・企業の、情報交換・相談して、助け合い、励まし合うことのできる
「仲間」を作っていってください。
皆さんが今後、そうしたあるべき病院の経営幹部職員になっていかれる上で必要な
(1)「基礎的な知識とスキル」と
(2)「他病院・企業の仲間を作る機会」
を提供するのが、この研修会の最大の目的です。
ところで、事前にオンディマンド配信で皆さんに視聴してきていただいた
講演動画の中にもありましたように、私は鉄鋼会社の出身で、
2001(平成13)年5月からその経営再建のため、
鉄鋼会社傘下の川崎市の企業立病院(400床)に派遣されました。
悪戦苦闘の末、4年間で年間5億円の赤字を
1億円の黒字に転換することに成功したのですが、
その時、「病院の経営再建は大変だが、非常な充実感と達成感があり、自分の天職」
と感じたことから、その後、鉄鋼会社から病院外への異動内示があったのを契機に、
「病院の経営再建を請け負うプロの事務局長」として脱サラし、
以後、3病院を経営再建・改善して歩きました。
その過程で私は、「病院の健全かつ永続的な経営を実現していくためには、
1人、たまたま優秀な事務長や院長がいて頑張るというのではだめで、
病院経営に必要な知識やスキルを修得して病院経営をともにしてくれる
病院経営幹部職員の存在とそのための組織的継続的な教育・育成が不可欠」
と痛感しました。
しかし、その教育・育成を単独の病院で実施することは困難です。
またそれをやってくれる教育機関も今の日本にはありません。
そこで「それなら自分でやろう」と、2019(令和元)年10月に、
一般社団法人・日本病院経営支援機構を立上げ、
「事務長育成塾」を開講して、病院経営幹部職員の教育・育成に乗り出しました。
今年で8年目になるこの「事務長育成塾」研修会では、
「抽象論や理屈ではなく、実践的具体的な方法論を、
その成功例を示して教えることによって『病院の経営が出来る病院経営幹部職員』を育成すること」
をその目的とし、「全国各地の色々な病院や企業から、受講生を集めて集合教育を実施すること」
にしておりますが、そのことが結果として、
(1)「受講生同士の切磋琢磨と触発を促し、受講生を大きく成長させる」とともに
(2)「研修会終了後も付き合っていける他病院や企業の仲間作りの機会になる」
と考えております。
なお、今年(2026年)度事務長育成塾の教育カリキュラムですが、
私の他、各分野の「その道のプロの方」も講師に加わって検討・編纂した内容で、
他に例のない、実践的具体的なレベルの高いものになっています。
従って、この事務長育成塾で、これから皆さんにお教えする内容は、
各講師がこれまでその実務で実践してきた中から得られた貴重な経験則的なものですが、
しかしその一方で、当然のことですが、絶対的普遍的なものではありません。
病院の抱える問題点・課題は、個々の病院ごとに1つ1つ異なっていますし、
先のコロナ禍のように、病院を取り巻く環境は不断に変化していきます。
従って、事務長育成塾の研修会で皆さんが得たものが即、
また未来永劫、皆さんの役に立つわけではありません。
この事務長育成塾の研修会で得たものをベースに、
自らの足を使って、医療現場での問題点を自分の目と耳で直接確かめ、
夫々の病院のその時々の課題に合わせて、解決に寄与できるよう、
創意工夫適用できてこそ、病院経営・運営の実際の役に立つのです。
そして、そうできるかどうかは、これからの皆さんの精進にかかっています。
それを皆さんはこの事務長育成塾の研修会で得た知識とスキル、
そして共に学んだ受講生の仲間と一緒に追求していってください。
私もこの事務長育成塾研修会で皆さんと一緒に勉強していく中で、
より高い次元の病院経営改革者となるべく努力していきます。
また、当、事務長育成塾では、そうした毎月の定例研修会とは別個に、
その番外編として、育成塾の受講生とその派遣元病院・企業関係者を主な対象にした
「オンラインセミナー」を開催しております。
この「オンラインセミナー」は、
(1)その時々の状況に合った旬のテーマを設定して
(2)そのテーマにあった「その道のプロ」の方に講師として登壇願って講演願う
(3)事例発表会を
(4)オンラインで毎月実施している
もので、コロナ禍の2021(R3)年7月にスタートしてから
2026(R8)年3月の前回セミナーまで、4年半、61回を数えます。
ちなみに2026(R8)年度上期では、
4月21日(火)に「岡山県北初!地域包括医療病棟導入・成功事例」、
4月27日(火)に「高橋泰先生登壇!2026年度診療報酬が示す病院経営の新しいルール(
診療報酬改定の全体像とその中で示される国のDX戦略
の全体像と各病院での情報整備の考え方)」
5月19日(火)に「市立秋田総合病院でのセル看護導入成功例」、
7月21日(火)に「病院薬剤師が必ず算定すべき診療報酬」、
8月18日(火)に「公立甲賀病院における電子処方箋100%化実施事例」
9月15日(火)に「病院薬剤部門の現在の3大課題。薬剤師確保(レジデント制)・
薬剤業務向上加算取得・地域フォーミュラリーへの岡山市立市民
病院の取り組み・成功事例」
の夫々のテーマでのセミナー開催を予定しています。
各セミナー開催の至近時期になりましたらメール等でご案内申し上げます。
また今年度育成塾受講生とその派遣元病院・企業の関係者は、
無料で視聴できますので、興味のあるテーマがありましたら、
奮ってご参加ください。
また、受講生の方に「他の病院の仲間を作る機会」を提供すべく、
OBを含めた育成塾の受講生と講師の希望者を対象にした「ライブ飲み会」を開催しています。
他の病院や企業の仲間を作る絶好のチャンスになりますので、こちらも奮ってご参加ください。
更に、育成塾の受講生・その派遣元病院・企業からの相談に、
何でも応じるWebでの「無料個別相談会」を毎月1回(各相談者1時間)開設しており、
その相談内容に合わせて私や講師が対応しています。
私は、事務長育成塾として「病院経営を教える」立場である以上、
原則として病院経営・運営上解決の処方箋を示すことが
出来ないことがあってはならないと考えており、
またこれまで20数年間病院経営に従事してきて得た経験やノウハウもありますので、
どのような相談を受けても、その解決の処方箋を示すことができるだろうと思っています。
しかし、万が一その場でそれができなかった場合は、少し時間をいただいて、
当育成塾の総力を挙げて検討し、解決の処方箋をお示しするようにしますので、
「個別相談」ご希望の方は遠慮なく事務局宛メール等でお申し込みください。
またその延長として、受講生や病院の希望に応じて、
その病院を訪問してその病院の経営分析を実施して経営再建・改善の処方箋を作成する
「無料病院訪問」も実施しています。
(1)その病院でニーズがあり、
(2)そのための日程調整等をしていただければ、
(3)私や講師が直接訪問して、
(4)病院幹部の方への個別ヒヤリング等を行い、
(5)また必要なデータ等を収集分析して、
(6)その病院の問題点課題の明確化とその対策を提示する「経営分析・経営改善提案報告書」
の作成・提出をすることまで
事務長育成塾のサービスとして無料で対応しています。
従いまして、2026年度事務長育成塾を受講された方の中で
病院経営・運営でお悩みな方がございましたら、
1人で、またその病院の中だけで悩まないで、
お気軽に私又は事務局宛、相談メールを送付ください。
さて今日の事務長育成塾「各論1」研修会では「意識の変革」をテーマとして取り上げます。
そのため、受講生の皆様には、
「講演1」の「病院の常識イコール世間の非常識」と、
「講演2」の「病院の経営改革・再建における「その道のプロの委託会社の活用」」
の2つの講演を、オンディマンド配信で事前に視聴してきていただいています。
「講演1」の内容は、20数年前に私が企業立病院に派遣されて初めて病院経営再建に取り組んだ時、
実際にあったこと、経験したことがベースになっており、
そして「講演2」は、10数年前に私が民間病院から初めて公立病院に赴任してその経営再建に取り組んだ時、
経験したこと、やったこと、考えたことがベースになっています。
この2つの講演は毎年の事務長育成塾冒頭の研修会で行っていますが、受講生の方に非常に好評です。
ただ、これまでの研修会では、私から事前にレジュメ等で提示した何点かの課題に沿って、
グループ毎に受講生同士でディスカッションを行った後、
各グループの受講生代表の方がそれをまとめて発表し、
それに講師である私が講評するという形で研修を行っていました。
それに対して一昨年の研修会から、受講生同士のグループディスカション方式から、
受講生の皆さんと講師の私で直接ディスカションする方式に切り替え、
課題についても敢えて私の方から事前に出すことはせず、
講演を聴いた受講生の皆さんに課題を感じ取っていただき、
その上で、質問や意見を受講生の皆さんから私にしていただいて、
私がそれに1つ1つ回答するというやりかたにしています。
これは私が6年前に東京医科歯科大学(今の東京科学大学)大学院の医療管理政策学MBAコースで
講師を務めた時に導入したやり方です。
受講生同士のディスカションではなく、講師と受講生の直接のディスカションに重きをおき、
そのため、あらかじめ講師が課題を設定するのではなく、
受講生が講演を聴いて思いつくまま考えるまま、講師に自由に質問や意見をぶつけ、
講師が個々にそれに応えるというやり方で、その時の大学院の受講生の評判も上々だったように思います。
そのため、その後、私が各地の大学院で担当する講義では、
今もこのやり方を踏襲しており、一昨年度からはこの研修会でも
やってみることにしたものですがやはり好評です。
私と受講生の皆さんとの直接のディスカッションからどのような質疑が飛び出し、
どう話が展開していくのか今から楽しみです。
さて、少し挨拶が長くなりました。
それでは今からご一緒に2026年(令和8年)度「事務長育成塾」研修会を始めましょう。
これから1年間よろしくお願いします。

