【新型コロナの感染症法上の2類相当から5類相当への引下げは参院選後にも?】



今日の横浜は「晴れ時々曇り。最高気温は28度の夏日になる」

との天気予報です。

昨日の日曜日も同様で、雷を伴う夕立ちさえありましたので

季節は既に梅雨から本物の夏に移りつつあるようです。


皆様のところではいかがでしょうか。


さて、先週の土曜日は病院経営者育成塾第一期生(2019年度)

のオンライン飲み会でした。


育成塾は、受講生に、


(1)病院経営者になっていくために必要な具体的実践的な

   ノウハウ・スキル・知識等

(2)受講生が、病院や企業の壁を越えて付き合っていける

   お互いに情報交換・相談できる仲間を作るための場


を提供することをその2つの目的としており、受講生とそこでできた仲間とのつきあいは、

育成塾卒業後もずっと続きます。


その卒業後のつきあいの1つが、育成塾OBによる(コロナ禍の今はライブの飲み会はできませんので)

「オンライン飲み会」で、土曜日は、その第一期生(2019年度)による飲み会で、11名が参加しました。


第一期生は岡山で最初に育成塾を始めた時の受講生(全員で40名)で、

当時はコロナ禍もなくライブで毎回の研修会・飲み会を実施できたこともあって、

今でも受講生同士の結びつきは強く、オンライン飲み会の実施も今回で5回目です。


私は「小中高校の同窓会に招かれた恩師」然としてそれに参加したのですが、

19時から始まった飲み会は興の赴くまま22時まで、3時間に亘って続きました。


育成塾卒業後3年経つ元教え子の成長は目覚ましく、

今は皆病院の第一線でその経営・運営に当たっている受講生OB間で交わされる話題や意見は

充実していて「聞きで」がありました。


ご参考までに、その時出た主な話題と内容をまとめてみると

以下のようになります。


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   先週土曜日のオンライン飲み会で出た話題と内容

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1.今の新型コロナウィルスの感染法上の位置づけが2類から5類に変更になる


  新型コロナウィルスの感染法上の位置づけが、早ければ

  参院選が終わった9月にも、今の「2類相当」から

  「5類相当」に変更になる可能性がある。

  そうなれば診療報酬も変わり、大幅な減収となるから、

  それに病院経営が耐えられるような対策が必要となる。

  またその時に今採っている「面会」等の制限をどうするか等の

   検討も併せて必要。


2.薬剤師採用難には派遣薬剤師の活用で対応


  どこの病院でも薬剤師の採用難は今深刻だが「へき地」では、

   「調剤を含めて全ての薬剤師業務を派遣薬剤師が対応可能」なので、

  派遣薬剤師で必要数をクリアしている病院が既にある。

  「へき地」以外だと調剤業務はできないが、病棟薬剤師業務はできるし、

  それで十分派遣薬剤師のコスト(年間1000万円)はペイできるので、

  派遣薬剤師を受入れて薬剤師数増加を図っている病院もある。


3.医師事務作業補助者の管理


  病院外来の主な担い手の1つである医師事務作業補助者の管理が、

  「非常勤であること」「位置づけが明確でない」

  ことなどからうまくできていない病院が多い。

  日本の病院で、今医師事務作業補助者の管理を一番うまくやっていると思われるのは

  「加古川中央市民病院」なので、

  (1)まず「加古川中央市民病院」を見学して、

  (2)そこから医師事務作業補助者管理のあるべき姿を目標として設定し

  (3)現状から少しずつそれに向かって近づける努力をする

  というのが最も現実的。

  

4.病院の労働生産性の向上


  公立病院の多くでは事務職が「地域連携」「医事」「受付」「クラーク」など

  各業務に分かれていてそれぞれが別個に仕事をしている。

  しかし個々の業務では時間帯等による業務の繁閑があり、

  そういう体制では、病院の労働生産性向上を図っていく上でも、

  看護師等医療職のマンパワー不足を事務職で

  カバーしていくにも限界がある。

  従って今後は「事務職各業務の兼務・機動配置化」を進めていく必要があり、

  既に「総合受付と地域連携とクラーク」「地域連携と医事」で

  それをやっている病院もある。


5.働き方気質の差


  『「ゆとり世代」の前後で「義務を果たしてから権利を

  主張する昭和的な世代」と「権利を主張して最低限の義務

  を果たせばいいとする世代」に分かれる傾向があり、最近

  の若い医師にもそういう傾向があり、その対応が大変』

  という意見がある。

  しかし、考えようによってはベテラン層と若手のこうした差は

  何時の時代にもあったし、「2・6・2の原則(どんな集団でも

  構成員の構成員の中で必死に働くのは2割のみ。

  その必死に働く2割だけ集めて集団を作っても、

  必死に働くのはその2割だけになる。

  働かない2割だけを集めて集団を作っても、

  その中の2割は必死で働くようになる)」もある。

  だからいつの時代でもどういう組織でも必ずいる「働くことに価値を置く人」

  を見出してこれと連携し、組織を機能・活性化させることが現実的。 


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  どうでしょうか。

  中々のものでしょう。


  育成塾の元OBは確実にかつ着実に成長しているようで

  彼らによって日本の医療業界が動く時代が間近に迫って

  いるようです。

  いや、今既にそうなっているのかもしれません。


  そう感じた今回の「オンライン飲み会」でした。


  以上、ご報告まで。


  それではまた。




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