【左遷万歳】


2021年9月3日(金)、日本教育クリエイト社主催のオンラインセミナーで 「病院の常識イコール世間の非常識」
というテーマで、1時間講演してきました。
参加者数は240人で1セミナーとしてはこれまでで最多でした。


この「病院の常識イコール世間の非常識」は、今から20年前、まだ鉄鋼会社に在籍していた私が、
その傘下の企業率病院で経営再建に取り組んだ時のことを述べたもので、
今、私が主催している病院経営者(事務長)育成塾の「総論」の中の
「病院事務職論」として、今年4月の研修会で講演したものです。
その時の受講生の評判が余りに高かったものですから、それに力を得て、5月以降、
希望する医療機関や企業の求めに応じて、その研修会へ「Web出前無料講演」するという形で、
全国各地を講演して回ったのですが、それが昨日は、オンラインでの全国配信セミナーになった
というわけです。


この「病院の常識イコール世間の非常識」のお話しは、
勿論、「どうすれば病院経営がうまくいくか」という病院経営の お話しです。


しかしそれと同時に、鉄鋼会社から企業立病院に左遷させられ、そこで経営再建に取り組まざるを
得なくなった私が、悪戦苦闘する中で、病院経営に目覚め、それを自分の天職と感じて、
その後、「病院経営再建を請け負うプロの事務局長」として全国の公私の病院を
経営再建・改善して歩くようになったという、私自身の再生の物語でもあります。


結果として見ると、その企業立病院へ左遷されたことが、私の場合は、
大きなプラスになったわけで、そのことを昔から尊敬している先輩に話したところ、
「自分はずっとこう思ってきた」として以下のような文章を送ってこられました。


「自分で、自分の人事は決められない。他者が決めること。 他者も人間だから究極、
人事は「好き嫌い」で決まる。
そんな、つまらないことにふりまわされるな。
人事で決められるのは、名刺の所属先と電話番号程度のこと。
いわゆる「左遷」されても、左遷先で、いかに考え、いかに仕事するか、
どの人とどの程度の人間関係を構築するかは全て自分で決められる。
それが「決められない」と思った瞬間から、どこに行っても真の意味での「左遷」になる。
何故なら、それは他人の価値観のみで生きることになるから。
それは左遷どころか「地獄」行きである。
だから「左遷」は「左遷」ではない。
「左遷」と思ってそこで何もしなかったら本当の「左遷」になる。」


この文章を読んで「なるほど」とも「その通りだ」とも思った次第です。
よって皆様にも披見致します。


それではまた。



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